環境構築方法
このガイドでは、開発環境を一から構築する方法を説明します。
目次
Windows ユーザー向け: WSL のセットアップ
WSL(Windows Subsystem for Linux)は、Windows 上で Linux 環境を利用できるようにする機能です。ウェブ開発では多くのツールが Linux 環境を前提としているため、WSL を使うとトラブルが少なくなります。
WSL のインストール手順
- 公式ドキュメント
- 「Ubuntu」アプリを開くことで Linux ターミナルを使えるようになります。
Git と GitHub の基本
Git と GitHub の違い
初心者の方のために、Git と GitHub の違いを簡単に説明します:
Git とは?
- ローカル(あなたのパソコン)で動作するバージョン管理ツール
- コードの変更履歴を記録・管理する
- コマンドラインで操作する
- パソコンにインストールして使う
GitHub とは?
- Git で管理したコードをクラウド上に保存・共有できるサービス
- ウェブブラウザで操作できる
- チーム開発がしやすい
- コードのバックアップとしても使える
- ウェブサイトのホスティングにも使える(今回のプロジェクトではこれを使用)
簡単に言うと:
- Git = コードの変更履歴を管理するツール
- GitHub = Git で管理したコードを保存・共有するためのクラウドサービス
GitHub のアカウント作成
- GitHubにアクセス
- 「Sign up」をクリック
- メールアドレス、パスワード、ユーザー名を入力
- メール認証を完了
SSH キーの設定
GitHub でリポジトリをクローンするには、SSH キーの設定が必要です。以下の手順で設定しましょう:
- SSH キーの生成
# SSHキーを生成
ssh-keygen -t ed25519 -C "あなたのメールアドレス"
# キーの保存場所を確認(デフォルトのままEnterを押す)
# パスフレーズの設定(任意)
- SSH キーの確認
# 公開キーの内容を表示
cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
- GitHub に SSH キーを登録
- GitHub の右上のプロフィールアイコン → Settings
- 左サイドバーの「SSH and GPG keys」
- 「New SSH key」をクリック
- Title: 識別しやすい名前(例:My Laptop)
- Key: 先ほど表示した公開キーの内容をコピー&ペースト
- 「Add SSH key」をクリック
- 接続テスト
# GitHubとの接続をテスト
ssh -T git@github.com
「Hi username! You’ve successfully authenticated…」と表示されれば成功です!
Git のインストール
Windows(WSL)の場合
WSL 上の Ubuntu には、通常 Git が最初からインストールされています。確認するには:
git --version
macOS の場合
macOS には、通常 Git が最初からインストールされています。確認するには:
ターミナルで以下のコマンドを実行:
git --version
もしインストールされていなければ、Git のインストーラが自動的に表示されます。
Git の基本設定
Git をインストールしたら、まず自分の情報を設定します: ここでのメールアドレス、名前は GitHub に登録してあるユーザー名とメールアドレスを推奨します。
git config --global user.name "あなたの名前"
git config --global user.email "あなたのメールアドレス"
リポジトリのクローン
リポジトリのクローンとは、Git で管理されているプロジェクトをあなたのパソコンにコピーすることです。
クローンの手順
-
ターミナル(コマンドプロンプト、WSL の Ubuntu など)を開く
-
作業フォルダに移動する ファイルを保存したい場所に移動します:
-
リポジトリをクローンする
git clone https://github.com/ユーザー名/labo-hp.git
※実際の URL はプロジェクト管理者に確認してください。
-
プロジェクトフォルダに移動する
cd labo-hp
Node.js と npm の準備
Node.js とは?
Node.js は、JavaScript をブラウザ以外の環境(パソコン上など)で動かすためのソフトウェアです。npm は「Node Package Manager」の略で、JavaScript のライブラリやツールをインストールするために使います。
Node.js のインストール
Windows(WSL)の場合
nodebrew を使って Node.js をインストールします:
- Homebrew のインストール
# Homebrewのインストール
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
# PATHの設定
echo 'eval "$(/home/linuxbrew/.linuxbrew/bin/brew shellenv)"' >> ~/.bashrc
source ~/.bashrc
- nodebrew のインストール
# Homebrewを使ってnodebrewをインストール
brew install nodebrew
# nodebrewのセットアップコマンドを起動
nodebrew setup
# 下記実行ログ
Fetching nodebrew...
Installed nodebrew in $HOME/.nodebrew
========================================
Export a path to nodebrew:
export PATH=$HOME/.nodebrew/current/bin:$PATH
========================================
# 上記記載通りにPATHを追加
echo 'export PATH=$HOME/.nodebrew/current/bin:$PATH' >> ~/.bashrc
# 設定を即座に反映
source ~/.bashrc
- Node.js のインストール
# 最新のLTS版をインストール
nodebrew install-binary stable
# インストールしたバージョンを使用するように設定
nodebrew use stable
macOS の場合
Homebrew を使って Node.js をインストールします:
- Homebrew のインストール
# Homebrewのインストール
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
# PATHの設定(M1/M2 Macの場合)
echo 'eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"' >> ~/.zshrc
source ~/.zshrc
- nodebrew のインストール
# Homebrewを使ってnodebrewをインストール
brew install nodebrew
# nodebrewのセットアップコマンドを起動
nodebrew setup
# 下記実行ログ
Fetching nodebrew...
Installed nodebrew in $HOME/.nodebrew
========================================
Export a path to nodebrew:
export PATH=$HOME/.nodebrew/current/bin:$PATH
========================================
# 上記記載通りにPATHを追加(macOSではzshrcに追加)
echo 'export PATH=$HOME/.nodebrew/current/bin:$PATH' >> ~/.zshrc
# 設定を即座に反映
source ~/.zshrc
- Node.js のインストール
# 最新のLTS版をインストール
nodebrew install-binary stable
# インストールしたバージョンを使用するように設定
nodebrew use stable
バージョン確認
Node.js と npm が正しくインストールされたか確認します:
node -v
npm -v
それぞれバージョン番号が表示されれば成功です!
依存パッケージのインストール
プロジェクトで使用している外部ライブラリやツールをインストールします。
# プロジェクトフォルダ内で実行
npm install
このコマンドはpackage.json
ファイルに記載されているすべての依存パッケージをインストールします。インストールには少し時間がかかる場合があります。
次のステップ
環境構築が完了したら、動作確認方法に進み、ウェブサイトが正しく動作するか確認しましょう。